ウェルテル|あらすじと簡単解説・マスネ

マスネのオペラ「ウェルテル」は、ゲーテの「若きウェルテルの悩み」を原作としています。

原作のもつ、叙情的な面と、マスネが作るフランス音楽の繊細な旋律が合わさったオペラです。原作「若きウェルテルの悩み」とは異なる、愛に悩む若者像、ウェルテルの姿を表現しています。

周囲から少し暗い男と思われている、詩人・ウェルテルと、母が亡くなり弟妹たちの面倒を見ているシャルロット。

二人は出会い、シャルロットは婚約者を選びます。そのことに絶望した、もともと厭世的なウェルテルが、死に向かっていく様が描かれているオペラです。

オペラ「ウェルテル」の見どころ、聴きどころとしては、「手紙の歌」Werther! Qui m’aurait dit…Ces lettres!、「オシアンの歌・春風よ、なぜ私を目覚めさせるのか」Pourquoi me réveiller, ô souffle du printemps? があります。

  • 初心者
    通好み
  • 音楽
    易しい
    難しい
  • 内容
    易しい
    難しい
タップできる目次

オペラ・歌劇「ウェルテル」の簡単なあらすじ

詩人ウェルテルは、大家族の長女シャルロットに恋をした。シャルロットには、亡き母の決めた婚約者がいたので振られる。もともと厭世的なウェルテルが、死を選ぶ。

相関図と登場人物(ウェルテル、シャルロット)

ウェルテルの相関図
オペラ「ウェルテル」の相関図・タップで拡大表示
ウェルテル詩人・23歳テノール
シャルロット大法官の娘・20歳メゾソプラノ
アルベールシャルロットの許婚・25歳バリトン
ソフィーシャルロットの妹・15歳ソプラノ
大法官シャルロットの父・50歳バス
シュミット大法官の友人テノール
ヨハン大法官の友人バス

作曲マスネ・初演・原作・台本・上演時間

Werther ウェルテル

  • 作曲 ジュール・マスネ
  • 初演 1892年2月16日 ウィーン宮廷歌劇場
  • 原作 ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ「若きウェルテルの悩み」
  • 台本 エドゥアール・ブロー、ポール・ミリエ、ジョルジュ・アルトマン フランス語
  • 上演時間 2時間(第1幕40分 第2幕30分 第3幕30分 第4幕20分)

【解説】原作とオペラ、韓国ミュージカルのウェルテルの違い

ゲーテの「若きウェルテルの悩み」はオペラだけでなく、韓国ミュージカルになったりと横展開の多い小説です。

原作の「若きウェルテルの悩み」を読んだ人は、マスネのオペラを観て違和感を覚える人がいるかもしれません。オペラと原作は別物として観るのいいかなと思います。韓国ミュージカルのウェルテルは、原作に近い内容になっています。

小説

  • アルベルトは社会的に成功した人物
  • シャルロッテはウェルテルを手放さず、アルベルトを選んだ

原作では、シャルロットは母の遺言で仕方なく結婚したわけではなく、アルベール(アルベルト)を愛しています。問題なのはアルベルトを選び、結婚後もウェルテルの好意を受け入れたことです。

ウェルテルの悲劇は、シャルロットとウェルテルが愛があったのに結ばれなかったからではありません。

もとから死ぬつもりだった厭世的な男が、社会的に成功したアルベルトと比較して自分に絶望し、シャルロットとアルベルトが愛し合っていること(シャルロットはウェルテルを選ばなかった)に絶望したのが悲劇につながっています。

オペラ「ウェルテル」は最後、瀕死のウェルテルの元にシャルロットが駆けつけますが、これは原作にはなく、オペラの創作です。

「ウェルテル」第1幕の簡単な対訳 ウェルテルとシャルロットの出会い

前奏曲

フランクフルト近郊、大法官の家の庭

自然豊かな、のどかな家の庭。父である大法官と6人の子供たちが庭に集まっている。クリスマスの歌を歌う、子供たち。

大法官(父親)
もういい、もういい。今度はちゃんと歌いなさい。

「もういい、もういい」Assez! Assez!

子供たち
クリスマス、イエスが生まれ、ここに私たちの神が…

「合唱・ノエル、ノエル」Noël! Noël!

大法官(父親)
シャルロット姉さんが聞いているぞ。

父の一言で、子供たちが真面目に歌い始める。大法官を訪ねて、友人二人が訪問。

大法官の友人ら
子供たちにブラボーだ、上手に歌えているね。7月なのにクリスマスの歌を歌うなんて、大法官は準備がいいね。

「子供たちにブラボー」Bravo pour les enfants!

大法官(父親)
誰もがあなたのように芸術家じゃないのだよ。それに歌えるようになるのは簡単なことではないよ。

大法官の友人ら
シャルロットはどこにいる?

ソフィー(妹)
姉は舞踏会に行く準備中よ。

大法官(父親)
友人や親せきが集まる舞踏会がウェッツラーで行われるのだ。

大法官の友人ら
そういうことか。どうりで、コッフェルはフロックコートを着ているし、スタイナーは、醸造家の馬を確保したり、ホフマンは馬車を用意していたんだな。だが、ウェルテルは楽しそうにしていなかったな。

大法官(父親)
いい若者だよ。

大法官の友人ら
社交の場ではあまり感じが良くないだろうね。陽気ではないから。

大法官(父親)
王子は、ウェルテルに大使館を約束したと言われているよ。

大法官の友人ら
外交官だって?社交には向かないだろう。それじゃ、あとで「金のブドウ」で会いましょう。ところで、アルベールはいつ戻ってくるの?

大法官(父親)
わからない。仕事はうまくいっているそうだよ。

大法官の友人ら
アルベールはいい男だ。シャルロットとアルベールの結婚式には喜んで参加するぞ。

友人らは、大法官とあとで酒場で飲む約束をして帰って行く。大法官は、子供たちに家の中に入るよう促す。

ウェルテルが、農夫の案内で、大法官の家を訪ねてくる。家の中をのぞき、自然の豊かさ、大法官や子供たちの慈愛に満ちた様子に感動する。

ウェルテル

なんて素晴らしいんだ。ここにはすべてがある。

「おお、恵み深い自然よ」O nature, pleine de grâce

ウェルテルが、大法官の家に来たのは、舞踏会に行くシャルロットをエスコートするため。

家族たちの中に、シャルロットが現れ、子供たちが「シャルロット!」と口々に声をあげて抱きつく。シャルロットは、子供たちにパンを分け与える。

大法官が、家を覗いていたウェルテルに気がついて、声を掛ける。

大法官(父親)
シャルロットを迎えにきたのだね。私の娘は、妻が亡くなった後、子供たちの世話をしてくれている。

シャルロット

お待たせして。子供たちの母のようなものなのです。「私の子供たち」だと思って愛しているのですよ。

大法官の家に、舞踏会に行く若いカップルも来た。ウェルテルが挨拶として、子供たちのひとりに頬にキスをすると、嫌がられる。

シャルロット

(嫌がった子供に向かって)このお兄さんは、あなたのいとこよ。

ウェルテル

いとこですって?!私にその価値が。

シャルロット

ええ、いとこよ。たくさんいるものなのよ、いとこは。

シャルロットは、妹のソフィーに子供たちの面倒を見るように頼む。

ウェルテル

(シャルロットは、完璧だ。愛と真心の理想の姿だ。)

大法官の家を後にし、舞踏会に行く若者たちは出かけていく。

シャルロットの婚約者、アルベールが大法官宅を訪問。妹のソフィーと会話する。

ソフィー(妹)
アルベール、戻ってきたのね。お姉さんも喜ぶわ。

アルベール(婚約者)
シャルロットはいるかい?

ソフィー(妹)
今晩はいないのよ。いつもは出かけないけれど。帰ってくるなら教えてくれればよかったのに。

アルベール(婚約者)
驚かせたかったんだ。彼女のことを聞かせて。私のことを覚えていてくれたかどうかを聞きたいよ。6か月も離れていたから。

ソフィー(妹)
みんないなくなった人を思っていたわ。あなたは姉の婚約者でしょう。それに、結婚式の準備をしていたわ。

アルベール(婚約者)
さあ、戻って。子供たちが君を探して、私が帰ってきたことがわかってしまう。夜明けに彼女に会いに来るよ。

ソフィーは部屋に戻る。ひとり残ったアルベール。

アルベール(婚約者)
彼女は私を愛している。私のことを考えてくれている。感謝の祈りを込めて、愛は私の心から私の口へと昇っていく。

「彼女は私を愛している」Elle m’aime!

シャルロットへの愛を口にして、その場を去る。

夜、月が出ている、家の庭

舞踏会から帰ってきた、シャルロットとウェルテルが庭にいる。シャルロットは、別れの挨拶をして去ろうとする。

ウェルテル

開かれたあなたの瞳をずっと見ていたい。あなた以外には興味がないのです。

「開かれたあなたの瞳を見ていたい」Ah! pourvu que je voie ces yeux toujours ouverts

シャルロット

でも、あなたは私のことを知らないでしょう。

ウェルテル

私の魂は、あなたの魂を見分けました。最高の人だ!

シャルロット

違うわ。

ウェルテル

あなたが「私の子供たち」と呼ぶ存在を言わないとだめかな。

シャルロット

「私の子供たち」…私ではなく「母」の子供たち。家族にとって、母は大切な存在でした。今でも母に会いたい。

ウェルテル

生涯をかけて、あなたの瞳を守ろう。愛しています。

シャルロットは我に返り、家に帰ろうとする。

ウェルテル

あなたとまた、会えますか?

家の中から、大法官の声が聞こえてくる。

大法官の声
シャルロット、アルベールが帰ってきたぞ。

シャルロット

私には、アルベールという婚約者がいます。決めたのは、亡くなった私の母です。

シャルロットは去り、一度振り返る。その場に残ったウェルテルは、ひとり泣く。

ウェルテル

(あなたの母との誓いを守ってください。私は、そのために死ぬ。)

「ウェルテル」第2幕の簡単な対訳 シャルロットは別の男と結婚

前奏曲

教会の前の広場

牧師の金婚式のために、人々が教会に集まっている。大法官の友人らが、居酒屋前のテーブルで酒を飲んでいる。

大法官の友人ら
バッカス、万歳。永遠に。

「バッカス賛歌」Vivat Bacchus!

シャルロットとアルベールが、菩提樹の下のベンチに座り話す。

アルベール(夫)
3か月。結婚してから3カ月が経ったね。どれだけ大切にあなたを思っているか、知ってほしい。でも、穏やかで優しい女性を、私は幸せにできているだろうか。

「結婚してから3カ月」Trois mois! Voici trois mois que nous somme unis!

シャルロット

女性の側に、まっすぐな心と誠実な魂を持つ人がいるのに、後悔することなんてあるでしょうか。

アルベール(夫)
なんて甘い言葉。それを聞くことができて、私はどれだけ幸せか。

ふたりは教会に入っていく。ウェルテルが、ふたりの仲むつまじい様子をみて、苦悩する。

ウェルテル

(別の男が、彼女の夫だ。彼女が愛したのは私だったかもしれないのに。)

「別の男が彼女の夫だ」Un autre est son époux!

悲しみのあまり、ベンチを動けずに座っている。アルベールが教会から出てきて、ウェルテルに声を掛ける。

アルベール(夫)
私の魂が満たされている幸せに、時には自責の念が混じることも…。

「私の魂が満たされている幸せに」Au bonheur dont mon âme est pleine

ウェルテル

自責の念ですって?

アルベール(夫)
結婚前にシャルロットと君の間に、感情が近づいたことを知っている。君の恋が叶わなかったことを気の毒に思うよ。妻との間にあったことは、すべて許そう。

ふたりに、妹のソフィーが花束をもち、駆け寄ってくる。

ソフィー(妹)
(アルベールに)義兄さん。牧師さんのために作った花束を見て。踊りましょうよ。

(ウェルテルには)あなたもあとで一緒に踊りましょう。なんてあなたは暗い顔をしているの。今日はみんな幸せになる日なのよ。

「義兄さんごらんになって」Frère! voyez!

アルベール(夫)
ウェルテル、君は近くの幸福を見逃している。笑みを浮かべ、花束を持って、近くにいるのに。

アルベールは、ソフィーがウェルテルに恋をしていることをほのめかすが、ウェルテルは黙ったまま。アルベールとソフィーは、牧師の館に入っていく。

ウェルテル

(私は真実を言っただろうか。私のシャルロットへの愛は、神聖なもの…そうだろうか。罪深い欲求はなかったのか。私は嘘をついていた。恥ずかしい。立ち去りたい。)

「真実を言っただろうか」Ai-je dit vrai?

ウェルテルが、遠くにいるシャルロットを見かける。

ウェルテル

(立ち去る?それはできない。彼女に近づきたい。)

シャルロットに声をかける、ウェルテル。

ウェルテル

初めて出会ったときの親密さに満ちた日は、遠くなったね。

シャルロット

アルベールを愛しています。あなたは、他の女性を愛するべきだわ。

ウェルテルは「愛している」と言って引き下がらない。シャルロットは、毅然と「遠くに行くように」と言う。ウェルテルは、しばらく納得しないが、シャルロットのためにと、遠く離れることを受け入れる。

ウェルテル

遠くに行こう。だが、永遠に会えないのは、つらすぎる。

シャルロット

私はそこまで厳しくないわ。またクリスマスに会いましょう。

二人が出会ったのが、7月。シャルロットの結婚から3ヶ月過ぎ、次に会うのは、クリスマス

シャルロットは去る。ウェルテルは彼女を追いかけるが、諦めて戻ってくる。

ウェルテル

(そうだ。彼女が命じるなら、遠くに行かなくては。彼女の心の平安のためだ。永遠に休息したい。父は子が予定より早く旅から帰ってきても、最初は怒っても、迎え入れるものだ。神もそうだろう。

「そうだ。彼女が命じるなら」Oui! ce qu’elle m’ordonne

ウェルテルが去ろうとした所に、妹のソフィーが通りかかる。

ウェルテル

この町から去るんだ。私は永遠に戻らないだろう。

ウェルテルはソフィーに別れを言い、立ち去る。ソフィーは突然のことに驚き、泣く。妹の様子にシャルロットが気がつき、アルベールも声を掛ける。

ソフィーは「ウェルテルが永遠に去る」と言ったことを二人に伝え、「永遠」という言葉に、シャルロットとアルベールは驚く。

「ウェルテル」第3幕の簡単な対訳 クリスマス・イブの再会

前奏曲

アルベールの家の一室

クリスマスイブの夕方。シャルロットは、ひとり物思いにふける。

シャルロット

ウェルテル。私の心は、彼で占められている。彼から届いた手紙…捨てられない。破り捨てるべきなのに。

ウェルテルからの手紙を読む)

「12月の暗い空、私はひとりです。あなたは「クリスマスに」と言い、私は「二度と」と言った。どちらが本当のことを言ったのか、わかるだろう。約束の日に私が現れなくても、私を責めずに、私のために泣いて欲しい。あなたは手紙を読み、涙を流し、身震いするだろう。」

身震いするだろう!身震いするだろう!!

「手紙の歌」Werther! Qui m’aurait dit…Ces lettres!

妹のソフィーが家を訪ねてくる。ソフィーは、ふさぎ込む様子でいる姉のシャルロットを心配をする。

ソフィー(妹)
こんにちは。お姉さん。様子を見に来たわ。ウェルテルがいなくなってから、みんなが暗くなってしまったわ。

シャルロット

あなたまでウェルテルのことを言うなんて。(涙を流して、ソフィーが戸惑う)涙を流さないと魂の中にたまっていって、心がつらくなるのよ。

「涙を流さないと」Les larmes qu’on ne pleure pas

ソフィー(妹)
ここにいたらダメだわ。実家に帰って父や子供たちに顔を見せて。

シャルロット

ええ、たぶん。

ソフィー、帰って行く。ひとりになったシャルロットは、神に祈る。

シャルロット

神よ、私の弱い心を支えてください。

「神よ」Seigneur Dieu!

ウェルテルがシャルロットの家に訪問。ウェルテルは顔面蒼白で、今にも気絶しそうな様子。

ウェルテル

そうだ。私だ。あなたと離れている間、会わずに死んでしまおうとした。でも、私は来てしまった。ドアの前でも、逃げてしまいたかった。そのようなことはどうでもいい。ここに今、私はいる。

「そうだ、私だ」Oui! c’est moi!

シャルロット

死ぬなんて、どうしてそのようなことを言うの。皆待っていたのに。

ウェルテルに「では、あなたは?」と聞かれて、シャルロットは話をそらす。ウェルテルは、部屋にあった銃を見つける。

ウェルテル

この銃は、以前触ったことがある。待ちきれない。私の憧れる永遠の休息を。

シャルロットは、聞かなかったふりをして、ウェルテルが翻訳していた「オシアンの詩集」を渡す。ウェルテルが詩を朗読する。

ウェルテル

オシアンの詩集。私の魂はこの中にある。春風よ、なぜ私を目覚めさせるのか。

「オシアンの歌・春風よ、なぜ私を目覚めさせるのか」Pourquoi me réveiller, ô souffle du printemps?

「オシアン」は、スコットランドの伝説的な詩人。スコットランドの詩人、マクファーソンが発見して翻訳。18世紀ヨーロッパでブームになり、多くの作家に影響を与えた。

シャルロット

終わらせないで。この絶望、悲しみ。私にはそう見える。

「終わらせないで」N’achevez pas!

ウェルテル

神よ、そうなのか。その震える声で、その涙に満ちた甘い瞳で言うのは告白ではないのか?

シャルロットは、ウェルテルの朗読を聞いているうちに、思わずウェルテルに抱きつく。ウェルテルは感動するが、シャルロットはすぐに我に返る。

ウェルテル

あなたは私を愛している!

シャルロット

(ウェルテルを突き飛ばして)違います。私たちを隔てているものを忘れられるでしょうか。

ウェルテル

後悔も苦しみもない。あなたは私を愛している!

シャルロット

違います。神よ、私をお守りください。

「愛している」と何度も言い続けるウェルテル。シャルロットは最後の別れを言い、部屋から出て行く。

ウェルテル

シャルロットが私に裁きを下した。死を選ぶしかない

ウェルテルは立ち去る。

夫のアルベールが帰宅する。ウェルテルが帰ってきたのを町の人から聞き、不安に思ってる。家の扉が開いたままで、妻のシャルロットの様子がおかしいのを、いぶかしむ。

アルベール(夫)
(ウェルテルが帰ってきた。彼が帰ってきたのを見た人がいる。)誰もいないのか?シャルロット。ここに誰かいたのか?

「ウェルテルが帰ってきた」Werther, est de retour

シャルロット

…。

召使いがウェルテルから預かった手紙を持ってくる。アルベールが、ウェルテルからの手紙を読む。

アルベール(夫)
「遠い旅に出るので、拳銃を貸してください。」だと!ふざけるな!シャルロット。ウェルテルの希望通り、拳銃を渡すように

シャルロットは、拳銃の入った箱を召使いに渡す。召使いは箱を持って出ていく。アルベールはすべてを見届けてから、ウェルテルからの手紙を投げ捨て、出て行く。

シャルロットは、家から出て、ウェルテルのもとへ向かう。

「ウェルテル」第4幕の簡単な対訳 ウェルテルの死

間奏曲

ウェルテルの部屋

シャルロットが急いで入ってくる。

シャルロット

ウェルテル!(部屋の中を見渡して)何もない。(ウェルテルを発見して)神よ、血が!

「ウェルテル」Werther! Werther!

血まみれのウェルテルがいた。呼びかけると、ウェルテルが意識を取り戻す。

ウェルテル

シャルロット。私を許してくれ。

シャルロットが助けを呼ぼうとするが、制止する。

ウェルテル

誰も呼ばないでくれ。私に必要なのは、あなたの助けだけ。こうしているのが、幸福なのだ。

シャルロット

あなたを愛しているわ。最初に出会ったときから。死が迫っているのなら、口づけをしましょう。

外からは、子供たちのクリスマスを祝う歌声が聞こえてくる。

ウェルテル

墓地の外れに、二本の菩提樹がある。その間に葬ってくれ。もし無理なら、寂れた谷間に、葬ってほしい。牧師は見向きもしないだろう。でも、ある女性が来てくれる。優しい涙によって、男の魂は救われるだろう。

ウェルテルは、息絶える。外から、クリスマスを祝う子供の声。

実際にオペラ「ウェルテル」の舞台を観るなら

2019年に、新国立劇場で公演がありました。ダイジェスト映像が見れます。

【公式】新国立劇場オペラ「ウェルテル」の公演情報

おすすめ「ウェルテル」のDVD

2010年、パリのバスティーユ歌劇場で上演されたマスネの歌劇「ウェルテル」の映像です。

よかったらシェアしてね!
タップできる目次
閉じる