トゥーランドット【氷のような姫君の心も】歌詞と対訳|Tu che di gel sei cinta

トゥーランドット・第3幕

カラフは、自分の名前を知るものはこの町にいないと自信満々でしたが、前日に、カラフ父とその付き添いのリューと再会していました。町中の人々がカラフの名前を知ろうとしている中、「カラフの名前を知る」カラフ父、リューが見つけられます。

リューは、カラフ父をかばい「自分だけがカラフの名前を知っている」と名乗り出て、カラフの名前を聞き出そうとする拷問をひとりで受けることになります。

リューが拷問に耐えきれなくなったときに、トゥーランドットに対して歌うのがこの「氷のような姫君の心も」です。

さいひろ

「トゥーランドット」の中で、リューの存在感はかなりのものです。オペラの序盤から、観客の心を掴み、涙を誘います。

「氷のような姫君の心も」はリューの最後のアリアで、物語にインパクトを与えます。

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「氷のような姫君の心も」Tu che di gel sei cinta 歌詞と日本語訳

Tu che di gel sei cinta,
da tanta fiamma vinta,
l’amerai anche tu!

Prima di questa aurora,
io chiudo stanca gli occhi,
perchè egli vinca ancora …
Ei vinca ancor!

Per non … per non vederlo più!
Prima di questa aurora,
io chiudo stanca gli occhi
per non vederlo più!

リュー

氷のようなあなた様、
あれほどの炎に打ち負かされて
あの方を愛するようになるでしょう。

この夜明け前に
疲れて私は目を閉じましょう。
あの方が再び勝つために
再び勝つのです。

もう…もう二度とあの方にお目にかかれません!
この夜明け前に
疲れて私は目を閉じましょう。
あの方にお目にかかることはない!

リューは、カラフのために命を絶つ

gel sei cinta

氷に囲まれている(氷のような)
直訳は「氷に囲まれている」ですが、「氷のような」と訳しています。

リュー

氷に囲まれているお姫様は、カラフの熱い愛によって、氷を溶かされて彼を愛するようになるでしょう。

「氷のような姫君の心も」を歌った後に、リューは兵士から短剣を奪い自害します。

リューの人生を思うと涙が。盲目の老人(カラフ父)との旅は、相当過酷なものだったでしょう。原作「カラフ王子と中国の王女の物語」ではイスラム圏からカラフは来ているので、シルクロードを渡ってきたと考えます。(ただし、原作ではカラフ父は盲目ではないですし、リューは存在しません。)過酷な旅の果てが、カラフのための死とは、悲しいですね。

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