プロヴァンスの海と陸|歌詞|椿姫|Di Provenza il mar

椿姫 第2幕

高級娼婦のヴィオレッタと田舎のブルジョワ青年アルフレードが、パリ郊外の暮らして数ヶ月。

アルフレードの父、ジェルモンは、ヴィオレッタに別れるように説得に来ます。息子が金銭を騙しとられていると思い乗り込んだけれども、実はすべての生活資金をヴィオレッタが出していたと判明。ヴィオレッタの献身的な愛に心を打たれますが、「女性側からの別れ」になるように、ヴィオレッタに犠牲をお願いします。

その後改めて、二人の家を訪問。アルフレードは別れの手紙に気がつき、感情を露わに。恋に破れて嘆くアルフレードに、「プロヴァンスの海と陸がお前を待っているぞ」と励ます、ジェルモンの歌です。

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「プロヴァンスの海と陸」Di Provenza il mar 歌詞と対訳

Di Provenza il mar, il suol , chi dal cor ti cancello?
Chi dal cor ti cancello , di Provenza il mar, il suol?

Al natio fulgente sol qual destino ti furò?
Qual destino ti furò al natio fulgente sol?

Oh, rammenta pur nel duol ch’ivi gioia a te brillò;
e che pace colà sol su te splendere ancor può.
Dio mi guidò!

Ah! il tuo vecchio genitor tu non sai quanto soffrì
Tu non sai quanto soffrì il tuo vecchio genitor.

Te lontano, di squallor il suo tetto si coprì
Il suo tetto si coprì di squallore, di squallor,

ma se alfin ti trovo ancor, se in me speme non fallì,
Se la voce dell’onor in te appien non ammutì,
Dio m’esaudì!

ジェルモン

プロヴァンスの海、大地を、誰がお前の心から消し去ったのか?
誰がお前の心から消し去ったのか、プロヴァンスの海、大地を。

故郷の太陽を、どんな運命がお前から奪った?
どんな運命がお前から奪ったのか、故郷の太陽を。

そこでは輝いていた喜びを思い出せ
そこでお前の平和がお前を照らすのだ
神が導いてくれる!

父親の苦しみがどれほどか知らないだろう?
お前は知らないだろう、父の苦しみを。

お前が遠く離れてから、彼の家は汚く覆われた
獲れてもさびれてしまった、あの家は。

だが、最後にお前に会えて、希望が消えなかったなら
お前の中の名誉の声が枯れていないなら、
神の導きがあるだろう!

「プロヴァンスの海と陸」の解説

繰り返しを使うことで、父親が息子に向かって、優しく諭している雰囲気が、音楽から伝わります。ですが、ジェルモンの言葉はアルフレードには響かず、下のようにアルフレードは言い放ちます。

アルフレード

放っておいてくれ!!

このあと、アルフレードは、「(ヴィオレッタに)復讐だ」と言って、パリに戻っていきます。そして、ジェルモンはアルフレードの後を追いかけるのです。

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