椿姫【さようなら、過ぎ去りし日よ】歌詞と対訳|Addio, del passato

椿姫 さようなら、過ぎ去りし日よ

椿姫・第3幕

ヴィオレッタは財産を処分し、簡素な寝室で病に伏せっています。アルフレードの父、ジェルモンからの手紙を読みます。

【ジェルモンからの手紙】

・ヴィオレッタの犠牲への感謝
・アルフレードに、ヴィオレッタの犠牲を教えたこと
・アルフレードは、ヴィオレッタのパトロンとの決闘の末、パトロンが怪我をした。
 ほとぼりが冷めるまで外国にいたため、今すぐヴィオレッタの元に戻る

ヴィオレッタは、そのような状況の中、「さようなら、過ぎ去りし日よ」を歌います。

命が短いことを悟り、絶望。アルフレードとの愛の日々を懐かしみ、「道を踏み外した女をお救いください」と神に願っています。

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「さようなら、過ぎ去りし日よ」Addio, del passato 歌詞と日本語訳

Addio, del passato bei sogni ridenti,
le rose del volto già son pallenti;
l’amore d’Alfredo pur esso mi manca,
conforto, sostegno dell’anima stanca;
ah, della traviata sorridi al desio;
a lei, deh, perdona; tu accoglila, o Dio,
or tutto finì.

ヴィオレッタ

さようなら、過ぎ去り日の楽しく美しい夢よ
バラ色の顔も蒼ざめてしまった

アルフレードの愛さえも私にはない。
それだけが慰めであり、支えだったのに

ああ、道を踏み外した女の願いを聞いてください。
どうかお許しください、神よ、受け入れてください。
もう何もかも、おしまいだわ。

Le gioie, i dolori tra poco avran fine,
la tomba ai mortali di tutto è confine!
Non lagrima o fiore avrà la mia fossa,
Non croce col nome che copra quest’ossa!
Ah, della traviata sorridi al desio;
a lei, deh, perdona; tu accoglila, o Dio.
or tutto finì!

ヴィオレッタ

喜びも苦しみも、もうすぐ終わりがくる
お墓は、人間にとっての区切りなのに

私のお墓には、涙も花も添えられないでしょう
私の上には、名を刻んだ墓標もないでしょう

ああ、道を踏み外した女の願いを聞いてください。
どうかお許しください、神よ、受け入れてください。
もう何もかも、終わってしまったのだわ。

道を踏み外した女、ヴィオレッタは何の道を踏み外したのか

「道を踏み外した女」という言葉が、「さようなら、過ぎ去りし日よ」の中で、2回出てきます。

椿姫の正式なタイトルは、「ラ・トラヴィアータ」道を踏み外した女 です。

道とは、何なのか。

娼婦となったことで女の道を踏み外したのか
金銭や愛欲にまみれた生活で神の道を踏み外したのか
娼婦としてではなく愛を選び、娼婦の道を踏み外したのか

どれも当てはまるようで、よく考えられたタイトルですね。

La Dame aux camélias  「椿の花の貴婦人」 ・・・ 小説・戯曲
La traviata 「道を踏み外した女」      ・・・ オペラ

ヴェルディが、オペラ化にあたり、普遍的なタイトルになるように、と名前を変更しました。

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