道化師【衣装をつけろ】歌詞と対訳|Vesti la giubba

道化師・第1幕

旅一座の座長カニオ。若い妻のネッダの浮気を知り、苦悩の中ですぐに芝居をしないといけません。

衣裳を身につけ、白粉を塗り、悲壮な覚悟で芝居の準備をしている中、歌われるのが「衣装をつけろ」です。

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「衣装をつけろ」Vesti la giubba 歌詞と日本語訳

Recitar! Mentre presso dal delirio
non so più quel che dico e quel che faccio!
Eppur è d’uopo… sforzati!
Bah! sei tu forse un uom?
Tu se’ Pagliaccio!

カニオ

出番だ!気がふれそうで
何を言っているのか、何をしているのかわからない!
それでも、やらねばならんのだ…やるんだ!
ええい!お前は男じゃないのか?
お前は、道化師なんだ!

Vesti la giubba e la faccia infarina.
La gente paga e rider vuole qua.
E se Arlecchin t’invola Colombina,
ridi, Pagliaccio… e ognun applaudirà!

Tramuta in lazzi lo spasmo ed il pianto;
in una smorfia il singhiozzo e’l dolor…
Ridi, Pagliaccio, sul tuo amore in franto!
Ridi del duol t’avvelena il cor!

カニオ

衣裳を着けて、白粉を塗りたくれ。
客は金を払って、ここに笑いに来る。
たとえアレッキーノにコロンビーナを盗られても
笑え、道化師よ…そして、みんな拍手するだろう!

痛みと涙を、おどけに変えろ
嗚咽と痛みを、しかめっ面に変えろ…
笑え、道化師。破れたお前の愛のため!
心に毒するお前の苦しみを笑え!

幼い妻に裏切られた、男の悲哀

Pagliaccio ・・・道化師

自分に言い聞かすように、「道化師」と繰り返します。

私が女性だからなのかわからないですが、どうしても「道化師」には厳しい目を向けてしまいます。(カニオとトニオに)

自分の名前を言うことが出来ないくらい、幼い女の子を拾って、名前をつけて「育ての親」のような状況で、成長したときに「妻」にする、というのは、どうなんだろう。ネッダとカニオがとても年齢差があることが想像できますし。

ドニゼッティの「連隊の娘」と同じような状況なのに、ネッダは拾われた相手が悪すぎたとしか。いや、拾われないよりましなのか。

カニオ目線で考えると、幼い頃から手塩にかけて育て、いい女にして愛情を注いだのに裏切られた、という思いなのでしょうか。

それでも「衣裳をつけろ」は有名なアリアですし、男の悲哀を感じるよいアリアだな、と思わせるところがすごいですね。

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