ばらの騎士【三重唱・私が誓ったことは】歌詞と対訳|Marie Theres’!…Hab’ mir’s gelobt

ばらの騎士 三重唱

ばらの騎士 第3幕

「ばらの騎士」の三重唱。元帥夫人(マルシャリン)とオクタヴィアン、ゾフィーによって歌われます。

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「三重唱」Marie Theres’!…Hab’ mir’s gelobt【歌詞と対訳】

Marie Theres’!

オクタヴィアン

マリー・テレーズ!

Hab’ mir’s gelobt, ihn lieb zu haben in der richtigen Weis’,
daß ich selbst sein Lieb’ zu einer andern
noch lieb hab’! Hab’ mir freilich nicht gedacht,
daß es so bald mir aufgelegt sollt’ werden.

元帥夫人・マルシャリン

私は私自身に誓ったわ。彼を正しい方法で愛するために
彼が他の女を愛そうとも
私もまたそれを愛せると。でも思ってもみなかったわ。
こんなにも早く私の身に降りかかるとは

Mir ist, wie in der Kirch’n, heilig ist mir und so bang

ゾフィー

まるで教会にいるようで、神聖な気持ちがして恐れを感じるわ

Es ist was kommen und ist was g’scheh’n,
Ich möcht sie fragen: Darf’s denn sein?

オクタヴィアン

何かが来て、何かが起こったのだ。
彼女に聞きたい、これでよかったのか?

und doch ist mir unheilig auch! Ich weiß nicht,

ゾフィー

そして、私自身に不道徳さを感じるわ。なにも分からない

Und grad’ die Frag’ die spür’ ich, daß sie mir verboten ist. 

オクタヴィアン

そしてこの質問だけは、私に禁じられていると感じる

Es sind die mehreren Dinge auf der Welt,
so daß sie ein’s nicht glauben tät’,
wenn man sie möcht’ erzählen hör’n.

元帥夫人・マルシャリン

世の中にはいろいろなことがあるけれど
そのことを信じられないものなのね。
もし、彼らの話を聞いたとしても

Ich möcht’ sie fragen: warum zittert was in mir? 

オクタヴィアン

彼女に聞きたい。なぜ私の中で何かが震えるのか?

Wie mir ist. Wie in der Kirch’n – so heilig – so bang.
Ich möcht’ mich niederknie’n dort vor der Frau und möcht’ ihr
was antun. Denn ich spür’, sie gibt mir ihn

ゾフィー

私はどう感じたらいいの。教会にいるようで、とても神聖、とても不安
女性の前にひざまずいて、彼女に何かをせずにいられない。
彼女が私に彼を与えてくれていると感じているから

Alleinig, wer’s erlebt der glaubt daran und weiß nicht wie –

元帥夫人・マルシャリン

経験したものだけが信じることができるのだわ、なぜかはわからないけれど

Ist denn ein großes Unrecht gescheh’n?
Und grad’ an die, an die darf ich die Frag’, die Frag’ nicht tun.

オクタヴィアン

なにか大きな間違えが起こったのだろうか?
そして、彼女に、彼女に、私は、質問を、質問をしてはいけないのだ。

und nimmt mir was von ihm zugleich.
Weiß gar nicht, wie mir ist.
Möcht’ alles versteh’n und möcht’ auch nichts versteh’n.
Möcht’ fragen und nicht fragen, wird mir heiß und kalt.

ゾフィー

と同時に、彼女は彼から何かを奪うような気がするの
わからない、自分の気持ちが
全てを理解したいし、何も理解したくない。
聞きたいし、聞きたくない。熱くなったり冷たくなったり

Da steht der Bub und da steh’ ich, und mit dem
fremden Mädel dort wird er so glücklich sein, 

元帥夫人・マルシャリン

男の子がいて、ここに私がいて、彼と一緒に
そこにいるよその娘によって、彼はとても幸せになれるわ

Und dann seh’ ich dich an,
Sophie und seh’ nur dich, spür’ nur dich,

オクタヴィアン

そして私はあなたを見つめる
ゾフィー、そしてあなただけを見て、あなただけを感じて

als wie halt Männer das Glücklichsein versteh’n.

元帥夫人・マルシャリン

男性が幸せを理解する方法通りに

Sophie, und seh’ nur dich und weiß von nichts als nur dich,
dich hab’ ich lieb.

オクタヴィアン

ゾフィー、あなただけを見て、あなた以外は何もわからない
あなたを愛している

Und spür’ nur dich und weiß nur eins
dich hab’ ich lieb.

ゾフィー

あなただけを感じ、ひとつだけ知っているわ
あなたを愛している

In Gottes Namen.

元帥夫人・マルシャリン

ご自由に

【解説】「ばらの騎士」で、見どころの一つと言われる「三重唱」

オペラ「ばらの騎士」の見どころ。3人ともすべて女性の声で歌われます。

fremden Mädel・・・よその

元帥夫人の歌詞に出てくる「よその娘」という言葉は、複雑な心境を感じます。娘や女の子でもいいのに「よその」と付け加えているのには、それなりの感情がありそうです。

元帥夫人、オクタヴィアン、ゾフィーの思いが交錯しながらも、次第に若いふたりは互いにしか目が入らなくなり元帥夫人は蚊帳の外へ。ひっそりと元帥夫人は立ち去ります。元帥夫人と同じ立場なら、これは結構つらいかも。上の動画はメトロポリタンオペラのもの。

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