フィガロの結婚|ケルビーノのアリア【自分で自分がわからない】歌詞と対訳|Non so piu cosa son, cosa faccio

フィガロの結婚・第1幕

スザンナに「伯爵に暇を出された」と泣きつきに来たケルビーノ。

スザンナに軽くあしらわれる中、彼女が持っていた伯爵夫人のリボンに気がつきそれを奪い取る。

ケルビーノが「償いにこの歌をプレゼントするよ、屋敷中の女たちに歌を伝えてくれ」と歌い出すのが、「自分が自分でわからない」です。

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「自分で自分がわからない」Non so piu cosa son, cosa faccio【歌詞と対訳】

Non so piu cosa son, cosa faccio,
or di foco, ora sono di ghiaccio,
ogni donna cangiar di colore,
ogni donna mi fa palpitar.

Solo ai nomi d’amor, di diletto,
mi si turba, mi s’altera il petto
e a parlare mi sforza d’amore
un desio ch’io non posso spiegar.

ケルビーノ

自分が何者で、何をしているのか、わからないんだ。
今は炎になり、同時に氷になる
すべての女性が、僕の気持ちを変え
すべての女性が、僕をときめかせます。

愛や喜びの名前だけで
僕は動揺し、僕の胸は震えるんだ。
それ(欲望)が、僕に愛を語ることを強制してくる。
自分でも説明できない欲望

Parlo d’amor vegliando,
parlo d’amor sognando,
all’acque, all’ombre, ai monti,
ai fiori, all’erbe, ai fonti,
all’eco, all’aria, ai venti,
che il suon de’ vani accenti
portano via con se.

E se non ho chi mi oda,
parlo d’amor con me.

ケルビーノ

起きていても、愛を語り、
夢を見ていても、愛を語る。
水に、陰に、山に
花に、ハーブに、泉に
こだまに、空気に、風に
むなしい言葉の響きは、
消えていく。

もし誰も聞いてくれないときは
僕は自分に愛を語るのだ。

【解説】この後出てくる、ケルビーノの「恋はどんなものかしら」とつながり

「自分で自分がわからない」

or di foco, ora sono di ghiaccio,

今は炎になり、同時に氷になる

「恋とはどんなものかしら」

Gelo e poi sento
l’alma avvampar,
e in un momento
torno a gelar.


凍えそうに感じたら、すぐに
魂は燃え上がり
あっという間に
凍りそうに戻ってしまいます。

「自分で自分がわからない」からさらに一歩踏み込んだのが「恋とはどんなものかしら」です。

このアリアでは、自分の感情をもてあましている感じですが、次の「恋とはどんなものかしら」は女性たちに愛について聞いてみたいという内容。二つを聞き比べてみると、面白いかな、と思います。

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