アガーテの祈り|歌詞|魔弾の射手|Wie nahte mir der Schlummer

魔弾の射手 第2幕

森林保護管の娘、アガーテは、猟師マックスは恋仲。ふたりの結婚の条件は、森林保護管の試験を合格すること。森林保護管の仕事は世襲制で、領主に狩猟の腕を認められないといけません。数日前からマックスは腕が鈍っていて、アガーテも心配しています。

アガーテがマックスを待つ間に歌われるのが「アガーテの祈り」です。

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「アガーテの祈り」Wie nahte mir der Schlummer 歌詞と対訳

Wie nahte mir der Schlummer,
Bevor ich ihn gesehn?
Ja, Liebe pflegt mit Kummer
Stets Hand in Hand zu gehn!
Ob Mond auf seinem Pfad wohl lacht?

Welch schöne Nacht!
Leise, leise,Fromme Weise!
Schwing dich auf zum Sternenkreise.
Lied erschalle!Feiernd walle
mein Gebet zur Himmelshalle!

アガーテ

わたしのまどろみはどのように落ちたのかしら?
彼に会う前は。
そう、愛と悩みは
いつも手を取り合う。
彼の行く手に月は笑うのかしら。

なんて、美しい夜!
そっと、そっと、敬虔な道よ、
星の輪に舞い上がり
歌いあげよう
天に祈りを捧げるのだ。

O wie hell die goldnen Sterne,
mit wie reinem Glanz sie glühn!
Nur dort in der Berge Ferne,
scheint ein Wetter aufzuziehn.
Dort am Wald auch schwebt ein Heer
dunkler Wolken dumpf und schwer.


Zu dir wende ich die Hände,
Herr ohn’ Anfang und ohn’ Ende!
Vor Gefahrenuns zu wahren
sende deine Engelscharen! 

アガーテ

金色の星々がなんて明るいのだろう
なんて清らかに輝いているの!
でも、山の遠くでは、
天候が変わりそうだわ。
森の中にも、雲が漂い
暗い雲はどんよりとして重たい。


あなたに私の手を差し伸べます。
始まりも終わりもない主よ!
危険から私たちを守るため
天使達を送ってください!

Alles pflegt schon längst der Ruh’;
trauter Freund, wo weilest du?
Ob mein Ohr auch eifrig lauscht,
nur der Tannen Wipfel rauscht;
nur das Birkenlaub im Hain
flüstert durch die hehre Stille
nur die Nachtigall und Grille
scheint der Nachtluft sich zu freun.

Doch wie? Täuscht mich nicht mein Ohr?
Dort klingt’s wie Schritte!
Dort aus der Tannen Mitte
kommt was hervor!Er ist’s! er ist’s!
Die Flagge der Liebe mag wehn!

アガーテ

なにもかもが休息している。
最愛のあなたよ、どこにいるの?
私の耳を熱心に傾けても
もみの木の上がざわめく。
木立の中の白樺の葉だけ
静寂の中でささやく。
サヨナキドリとコオロギだけが
夜空に歓喜している。

どうして?私の耳は惑わされているの?
足音のような音が聞こえる!
松の木のむこうから
誰かがきた!彼よ!彼よ!
愛の旗が振られるのよ!

Nachtigall ナイチンゲール サヨナキドリのこと。西洋のウグイス

Dein Mädchen wacht Noch in der Nacht!
Er scheint mich noch nicht zu sehn!
Gott, täuscht das Licht des Monds mich nicht,
so schmückt ein Blumenstrauss den Hut!
Gewiss, er hat den besten Schuss getan!
Das kündet Glück für morgen an!
O süsse Hoffnung! Neu belebter Mut!

All meine Pulse schlagen,
und das Herz wallt ungestüm,
süss entzückt entgegen ihm!
Konnt’ ich das zu hoffen wagen?
Ja, es wandte sich das Glück
zu dem teuern Freund zurück:
Will sich morgen treu bewähren!
Ist’s nicht Täuschung? Ist’s nicht Wahn?
Himmel, nimm des Dankes Zähren
für dies Pfand der Hoffnung an!

アガーテ

あなたの娘は夜中も起きています。
彼はまだ私が見えていないのね!
神様、月の光で惑わされないで
彼の帽子に花束が飾ってある!
きっと、彼が最高の射撃をしたのよ!
明日への幸運の前触れだわ!
甘い希望よ、勇気が新たに蘇るわ。

私の脈拍は激しく打ち
私の心は燃えながら、
甘くうっとりと彼に向かっていく!
希望を持つことができるのかな?
そうよ、幸せは転じている
大切な人へと。
明日には忠節を証明してくれる!
妄想じゃないの?幻じゃないの?
神様、私の感謝を受け入れて下さい
希望に満ちた誓いを!

「アガーテの祈り」の解説

古い時代のドイツは、領土のほとんどを深く暗い森に覆われていました。グリム童話では、森が舞台になっていることが多いですね。ヘンゼルとグレーテル、赤ずきんなど。

それだけドイツ人にとって森は身近であり、暗く深い森は不気味さを感じさせる存在だったのでしょう。

「アガーテの祈り」では、アガーテが窓から暗い森を見て、悪い予感を感じたり、木々の葉の音に耳を傾けたり、鳥たちのさえずりを聞いたりと、森の存在が強く表現されています。

その後、アガーテの恋人マックスが訪問。マックスが森の中の狼谷に行き、悪魔と契約しにいってしまいます。森の中の狼谷の場面も、不気味で劇的な音楽がつけられています。

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