シモン・ボッカネグラ【暁に星と海は微笑み】歌詞と対訳|Come in quest’ora bruna

シモン・ボッカネグラ 第1幕

プロローグから25年後。当時行方不明になったシモンの娘は、貴族の家で養女として過ごしています。

豪華な家で暮らしながらも、幼い頃に過ごした、貧しい海の家を忘れられずにいます。

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「暁に星と海は微笑み」Come in quest’ora bruna【歌詞と対訳】

Come in quest’ora bruna
sorridon gli astri e il mare!
Come s’unisce, o luna,
all’onda il tuo chiaror!
Amante amplesso pare
di due verginei cor!

アメーリア

夜明け前の薄明かりに
星と海が微笑んでいる!
溶け合っているのか、おお月
(月の)淡い光と波が!
愛の抱擁を交わしているようだわ
初々しい二つの心が!

Ma gli astri e la marina
che dicono alla mente
dell’orfana meschina?…
La notte atra, crudel,
quando la pia morente
sclamò: ti guardi il ciel.

アメーリア

でも、星と海辺は
何を心に語るのかしら
哀れな孤児の(心に)?…
暗く、残酷な夜だったわ
情け深い女性が死にゆく時
叫んだの「天がお前を見守りくださるように」

O altero ostel, soggiorno
di stirpe ancor più altera,
il tetto disadorno
non obliai per te!…


Solo in tua pompa austera
amor sorride a me..

アメーリア

誇り高き館よ、住む
誇り高い一族の(住む)場所よ
飾り立てのない粗末な家よ
私は(粗末な家を)忘れられないのです!…


けれど、厳格な華やかさの中でだけ
愛は私に微笑みかけてくれる..

S’inalba il ciel, ma l’amoroso canto
non s’ode ancora!…
Ei mi terge ogni dì, come l’aurora
la rugiada dei fior, del ciglio il pianto.

アメーリア

空が白んできたけれど、愛の歌は
まだ聞こえてこないわ!…
彼は毎日、私のもとにやってきて、夜明けが
花の露を拭くように、私の涙を拭いてくれるの

【解説】孤児の悲しさ。涙を拭いてくれる、ガブリエーレの存在

orfana(orfano)・・・孤児

il tetto disadorno non obliai per te!…
私は、飾り立てのない家を、忘れられない!…

アメーリアは、貴族の養女として暮らしていても、孤児の悲しさを感じています。貴族の厳格な暮らしの中で、愛する人(ガブリエーレ)の存在が、彼女の寂しさを和らげてくれているのです。

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