蝶々夫人【さようなら、愛の家よ】歌詞と対訳|Addio fiorito asil

蝶々夫人・第2幕

ピンカートンは、蝶々さんが子供を産み育てていたこと、帰りを待ち続けていたことを知りました。自分の行いを恥じ、蝶々さんが事実(ピンカートンがアメリカで正式な結婚をしたこと)を知り、悲しむ姿を見たくないと去って行きます。そのときに歌われるのが、「さようなら、愛の家よ」です。

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さようなら、愛の家よ Addio fiorito asil 歌詞と日本語訳

Addio fiorito asil,
di letizia e d’amor.

Sempre il mite suo sembiante
con strazio atroce vedrò.

ピンカートン

さようなら、花咲く家よ。
喜びと愛のある(花咲く家よ)

柔和な彼女の面影を、ずっと
耐え難い苦しみと共に思うだろう

Ma or quel sincero pressago è già.

シャープレス

いや、もう誠実な心は気がついているだろう。

Addio, fiorito asil,

ピンカートン

さようなら、花咲く家よ

Vel dissi, vi ricorda?
e fui profeta allor.

シャープレス

私は言ったろう?覚えてるか?
あのとき、予言しただろう!

non reggo al tuo squallor,
ah, non reggo al tuo squallor.
Fuggo, fuggo: son vil!

Addio, non reggo al tuo squallor,
ah! son vil, ah! son vil!

ピンカートン

僕はお前の悲しむ姿に耐えられない。
ああ、僕はお前の悲しむ姿に耐えられない
逃げるんだ、逃げるんだ 僕は悪人だ!

さようなら、僕はお前の悲しむ姿に耐えられない
ああ!僕は悪人だ!ああ!僕は悪人だ!

Andate, il triste vero apprenderà.

シャープレス

行きなさい。彼女は悲しい事実を知るでしょう。

「悲しい事実」ピンカートンに愛はあったのか、なかったのか

シャープレスが、「蝶々さんは、悲しい事実を知るだろう」と言っています。

triste vero  トリステ・ヴェーロ・・・ 悲しい事実

「ピンカートンに愛があったのか、なかったのか」その解釈は、見る人の自由です。

ですが、二人の関係を最初から最後まで見届けることになってしまった、シャープレスが言う「悲しい事実」という言葉は、二人の関係をある程度明確にしています。

「ピンカートンが蝶々さんを愛したことは一度もなかった」と私は考えています。

ピンカートンの軽はずみな結婚と、蝶々さんの真剣な結婚。ふたりとも事実を見ないふりをしました。

ピンカートン 蝶々さんが家族や信仰を捨てるほど真剣なこと
蝶々さん   自分がお金で買われたこと、これまで他の外国人夫は誰も戻らなかったこと

どちらにも悲劇に責任があります。

蝶々さんと同じ日本女性としては、もっと賢く強かに(「蝶々夫人」というオペラの中であっても)生きて欲しかったな、と思います。

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